farewell 57

最初から読む⇒目次はこちら。

ええと、あれは何年何月何日のこと?

草薙芽衣にとって、それを知りたいときは、日記帳を開けば良かった。革張りの装丁の10年用日記帳。日記帳といったらお決まりの鍵もちゃんとついている。小さなキーには、シルバーの水琴鈴のキーホルダーを付けて無くさないように気を付けて持ち歩いている。日本庭園の水琴窟の音色を鈴で再現したという、そのお守りめいたキーホルダーが鳴るたびに、日記にかけた鍵について思い出す。そして安心する。日記は守られていると。 続きを読む

広告

手芸や日常のあれこれ

ブログの更新は久しぶりになります。フルタイムの仕事を久々に開始したら、ほんとうに時間に余裕がなくなって、バタバタしていました。

ここ最近の手芸などの報告を、ついったーなどではしたけどブログには載せてなかったようなのを記録しておこうかなと。ついったーの投稿はすぐに埋もれてしまうし自分の備忘録と記念として。ついでに日常生活で撮ってきた写真などで、記録しておきたいようなもので、ブログを雑誌的に読んでほっと息抜きしてもらえないかなというようなものを少し掲載したいと思います。自分も慌ただしく生活してると、たまにこういう手芸だとか、日常の何気ないことを綴ったブログを読む時間がとても癒しになって、密かに更新を楽しみにしてるファンのブログがいくつかあったりします。わたしも誰かがほっとできるような更新もたまにしたいなあと常々思ってるんだけど、日々忙しいといっては流されてきたな。もう少しこういうホッとするネタの投稿もしたいです。

まず手芸。ビーズで作った赤いネックレスとイヤリングです。片方ずつなくしたりしたけど、とってあったイヤリングのパーツを使っているので、似ているけど実はバラバラの金具なんですが、遠目にはきっとわからないということで。ネックレスに使っているのはすごく小さな赤のビーズとそれよりは大きな赤のビーズを交互に通しただけです。年齢のせいか、長かったり重かったりするネックレスは肩が凝ってつらいので、最近は小さめのプラスティックだったりするネックレスしか長時間付けられない感じです。写真はそれぞれクリックすると拡大するはずです。 続きを読む

小説のような つぶやきまとめ(その9)

以前のポストの続きになります。かつて知り合いだったが、まとまった時間が過ぎて、今はまったく関わりのない二人。それでもインターネットがある時代 だと、お互いになにをしてるの か、垣間見れてしまう。見かけの上ではなんの関わりもなくても、ネットを通じてお互いの考えを読んだりすることで、なんとなく気持ちが通じ合ったりしてい る、みたいなこともあるかもしれない、と、こういう震災後の世界を生きてるときに、それはパラレルワールドなのか夢の世界なのか、テレパシー?みたいな妄 想として考えていたようなことを小説にしながら(←小説のページのリンクになってます)、あとはやはりそういう異世界や夢にまつわることも、日常のメモみたいに小説の主人公の胸の内の記述として ツイートしてきたものになります。その8からの続きになります。2015年の12月あたりのツイートから開始で、少しずつ時間的に現在に近くなっていきます。

続きを読む

farewell56

402854_3062029266567_11944966_n目次はこちらです。

1951年、シカゴ大学、アボットホール。

大学構内の売店に並ぶ駄菓子の中に、今年もまた砂糖とスパイスをまぶしたプレッツェルが入荷されるシーズン。12月。

8歳になる息子のアーモンドが、その夜も被験者を務める「報酬」としてねだった(先ほど、彼はあっというまにそのひと袋を平らげてしまったのだが、以前買って途中まで食べて、湿気ないようにクリップでとめて、自分のデスクの抽斗にしまっておいた)同じものを、ユージーンもまたつまんでいる。ラボのキッチンで淹れた濃いコーヒーが今夜もお供だ。プレッツェルの袋には、もみの木の枝がデザインされ、枝には赤いリボンが結ばれ、シナモンスティックが金色のリボンで巻きつけられてもいた。「1度焼き上げたプレッツエルをマリネした後、シナモン、ナツメグ、ジンジャーなどのスパイスで味付けし二度焼きした」とも謳われている。 続きを読む

Farewell 55

目次はこちら

Farewell55

dsc00777

話が中断し、酔いと眠気の入り混じった気だるさが面々の頭を支配し始め、会がもうすぐお開きになりそうだという気配を誰もが感じていた。テーブルの上には、中途半端にワインが残ったグラスが人数分と、ナッツやチーズの残った皿、そして各々の取り皿や割り箸、フォークなどが散乱していた。今日の主賓であったジョが、由美子の腕の振るった乞食鶏に金槌を振り下ろしてから、すでに5時間が経過しようとしていた。

しかし、「あっ」という、みつるの、ほとんど素っ頓狂とも言える声がその空気を引き裂くように響き渡り、一同は目が覚めたよな思いを味わう。

「ああ驚いた。みつるちゃん、一体どうしたの?」

由美子が驚いて目を瞠り、何事かと問いかける。

先ほどまでやはり半ば眠い目をしていたみつるだったが、いつのまにかスマートフォンを手にしておりそれを凝視していた。会話が途切れたあたりから、静かに一人でそれをテーブルの下の膝の上に出して眺めていたらしい。

「塔子さんが、今、上海に向かってます」 続きを読む

小説のような・つぶやきまとめ(その8)

kako-evfeof9stihhyabt以前のポストの続きになります。かつて知り合いだったが、まとまった時間が過ぎて、今はまったく関わりのない二人。それでもインターネットがある時代 だと、お互いになにをしてるの か、垣間見れてしまう。見かけの上ではなんの関わりもなくても、ネットを通じてお互いの考えを読んだりすることで、なんとなく気持ちが通じ合ったりしてい る、みたいなこともあるかもしれない、と、こういう震災後の世界を生きてるときに、それはパラレルワールドなのか夢の世界なのか、テレパシー?みたいな妄 想として考えていたようなことを小説にしながら(←小説のページのリンクになってます)、あとはやはりそういう異世界や夢にまつわることも、日常のメモみたいに小説の主人公の胸の内の記述として ツイートしてきたものになります。その7からの続きになります。2015年の10月あたりのツイートから開始で、少しずつ時間的に現在に近くなっていきます。(ちょうど去年の今頃ツイートしていたものから今回はスタート)

続きを読む